はじめに
インデックス投資って、安定した成長を求める投資家にとってすごく魅力的。でも、その成功を脅かす最大の敵は「退屈さ」かもしれません。
今回は、インデックス投資の魅力やこの「退屈さ」がどう影響するのか、さらにそれを乗り越えるための方法についてお話しします。
インデックス投資のおさらい
簡単におさらいするとインデックス投資とは、全世界(オルカンなど)や特定の指数(S&P500など)の成長を狙う投資スタイルです。以下のようなメリットがあります。
圧倒的な低コスト
アクティブファンドの投資信託に比べて手数料が圧倒的に安い。
分散効果
たくさんの銘柄に投資するからリスクが軽減される。
長期的に右肩上がりな成長
市場全体の成長を享受できるので、安定したリターンが期待できる。
インデックス投資における退屈さの正体とは?
これまで当ブログで解説してきたように、インデックス投資は資産形成を考えている人にとって魅力的な投資方法ですが、その一方で「退屈」と感じる人も少なくありません。
インデックス投資が「退屈」と感じる理由はいくつかあります。
劇的な値動きがない
インデックス投資は、個別株に比べて急激な価格変動がないため、全体的に安定しているという特徴があります。
そのため、投資の結果が大きく変わることが少なく、毎日の値動きを見てもあまり刺激を感じないことが多いです。
このような安定感が、時には地味で退屈だと感じさせる要因となっています。
つまり、資産が大きく上下するようなある種のサプライズがないので、投資の楽しみが少ないと思われることがあるんです。
すぐに高リターンを求める人には物足りない
すぐに利益を得たいと考えている人にとっては、インデックス投資の成長ペースが遅いと感じられることがあります。
これは、インデックス投資が市場全体の動きに連動しているため、短期間で大きなリターンを出すことが難しいからです。
そのため、短期で急激な利益を求める人には、じっくりと時間をかけて成長させるインデックス投資が物足りなく思えることがあるかもしれません。
インデックス投資における退屈さが引き起こす行動
このインデックス投資の退屈さは、資産形成をする人たちの行動にさまざまな影響を与えます。
果たして、どのような行動が引き起こされるのかを具体的に見ていきましょう。
資産形成に不要な投資に手を出してしまい、余計なコストが掛かる
「運用成績が低いのをなんとかしなきゃ」と焦って個別株や仮想通貨などの無駄な投資を行うと、その結果として手数料や税金が増えてしまうことがあります。
特に、資産形成を目的にしたインデックス投資では長期的な視点が重要です。必要のない投資を繰り返すと、思わぬコストがかかってしまい、最終的な利益を圧迫することになりかねません。
このような無駄な出費を避けるためには、冷静に投資方針を見直し、淡々と長期・分散・積立を続けるのが正解です。
投資するタイミングを狙ってしまい、結果的に運用成績を下げてしまう
「今が売り時だ」とか「価格が下がったら買うべきだ」といった短期的な判断で行動すると、ほとんどの場合、失敗に終わってしまいます。
こうした考え方は、マーケットの動きを予測しようとするもので、実際には市場がどのように変動するかを正確に読むのは非常に難しいです。その結果、タイミングを逃したり、逆に損失を広げたりするリスクが高くなります。
インデックス投資では、長期的な視点でじっくりと資産を育てることが重要なので、感情的な判断を避け、冷静さを保つことが成功の鍵となります。
退屈さを乗り越えるための方法
しかし、頭では理解していても退屈さには抗えないのが人間というものです。
そんな人間が退屈さに抗うための方法を考えていきましょう。
クレカ積立や自動積立を利用する
最も良いのは、定期的に自動でインデックス投資を購入する仕組みを活用することで、退屈さを感じるどころか投資していることすら忘れてしまうことです。
具体的には、クレジットカードを利用した定期積立や自動積立を設定することで、毎月決まった金額を自動的に投資に回すことが可能です。
これにより、投資のタイミングを気にする必要がなくなり、感情に左右されることなく、計画的に資産を増やすことができます。
また、定期的な投資を行うことで、ドルコスト平均法の効果を活かし、価格の変動リスクを分散させることも期待できます。
投資目的をはっきりさせる
長期的な資産形成を目指すことで、短期的な株価の動きに振り回されないように心がけることが重要です。
具体的には、将来の目標とする運用資産額やライフプランを明確に設定し、それに基づいて投資戦略を立てることで、日々の価格変動やニュースに影響されず、冷静に判断できるようになります。
このように目的を明確にすることで、無駄のない投資をすることができ、結果として安定した資産の成長を促進することができます。
趣味や自己投資に時間を使う
投資以外の活動に時間を費やすことで、投資からくる退屈さや誘惑を軽減することができます。
具体的には、自分の趣味に没頭したり、新しいスキルや知識を身につけるための自己投資を行ったりすることで、心のリフレッシュが図れます。
これにより、投資に費やす時間が良い意味で減り、冷静な判断を保つ助けになります。
さらに、趣味や自己成長に時間を使うことで、投資だけに集中することなく、人生全体を豊かにすることができるのです。
学び続けることが大事な理由
結局のところ、インデックス投資は「何もしないこと」が成功の鍵です。
それでも、基本的な金融知識を身につけるのは大切と言われています。その理由として次の2つが挙げられます。
株式市場への理解を深めることができるから
経済の動向や株式市場の基本的な仕組みを学ぶことで、長期的な視点を持つことが可能になります。
具体的には、経済指標や株式市場のトレンドを理解することで、どのような要因が株式市場に影響を与えるのかを把握できるようになります。
この知識は、短期的な変動に惑わされず、安定した投資戦略を構築するための基盤となります。
また、株式市場の動きについて深く理解することで、自分に合った適切な判断ができるようになり、結果としてより良い投資成果を得ることができるでしょう。
暴落時に受けるストレスを軽減できるから
継続的に学び続けることで、感情に振り回されることなく冷静な判断を下せるようになります。
具体的には、株式市場の動向や歴史的な株価の推移を理解することで、暴落時の状況に対しても冷静に対応できる知識を身につけることができます。
このような知識は、暴落の不安を和らげるだけでなく、逆に自信を高める助けになります。
その結果、急激な株価の変動に対しても落ち着いて対処し、感情的な決断を避けることができるためストレスを軽減し、結果的にインデックス投資の鉄則である長期投資を続けることが可能となります。
まとめ
インデックス投資は「退屈さ」という敵を乗り越えれば、高い確率で成功できる投資方法です。
投資の世界では、忍耐と冷静さがとても重要です。
「退屈さ」を正しいインデックス投資ができている証と考え、焦らずに投資を続けることが資産形成につながります。
自分の心を理解し、いかなる時でも冷静さを保つことで、インデックス投資をもっと楽しめるはずです。
ぜひ、私とともに資産運用を楽しんでいきましょう!もし質問があれば、気軽にコメントくださいね!

コメント